「鋳物の街川口」が川口町から川口市へと市政になった昭和8年(1933年)、その同年、当時は数少ない産婦人科を主として診療する「佐藤醫院」が、川口市本町1丁目(郵便本局の跡地)で私の祖父 佐藤千代三郎 により始められました。
昭和21年1月には市からの病床増加の要請により、川口市青木に移転の上、『産婦人科 佐藤病院』となりました。父の代で幸町1丁目に移転し、私が北里大学産婦人科より地元に戻りました平成16年(2004年)の1月からは、再びこの青木の地で 『さとうレディースクリニック』として、産婦人科専門医療を継続して現在に至ります。
地域の皆さまの「かかりつけ医」として、昭和・平成・令和と時代の移り変わりともに当院も変遷しながら90年以上にわたり皆さまの健康管理に関わらせていただいております。祖父の代から多くの赤ちゃんの誕生を見届けて参りましたこと、とても感慨深いものがあります。
90数年前も今も、お母さんと赤ちゃんにとって、出産は「命がけの一大イベント」であることに変わりはありません。 医療機器がいかに発達したという現在といえども、「100%の安心安全が約束されるお産はない」と、常に緊張感もって診療に携わっております。